ShellがUSBアダプタを発売している。びっくりした。
これはShellが用意しているエンジンスターターとかを充電するのが目的なんだと思うが、中身はAnkerとかUGREENと同じであろう。非常にコモディティ化が進んでいる。
私はふと思ったのだ。
デジカメもそうなりそうだ、と。
ソニーの汎用センサが中国製の汎用基盤にのって、各社ガワとレンズだけ変えて出す。レンズも中国製の汎用品で、バリエーションがあるだけで自社製品じゃない。
そうなると、デジカメを出すメーカーが鬼のように増える。ある意味、カメラメーカーが増える。
大量生産でコストがやすく、X100みたいなクラシックコンデジが4万くらいで売られる。
違いは各社ソフトウェアでつけてくる。
もうなんというか、一部をのぞきハードウェアの時代は終わったといえる。
インターネットなんかがいい例だ。インターネットはシステム自体は20年前と変わらないが、中身は変質している。
というのも、現代の高速化はCDNやソフトウェアによるところが大きいからだ。QUICなんて完全にソフトウェア処理で既存のhttpと同じ経路を使い高速化を達成しているし、CDNはサーバーを世界中に置き、ストリーミングなどの高速化を達成しているが、中身はだいたいx86の汎用サーバーであって特殊な装置じゃない。
過去にハードウェアによる高速化を図った例はある(ATMやFDDI)が、すべて死んだ。
デジカメも同じだ。センサーによる高画質化自体が恐らく早晩オワコンになる。
すると、光学的な性能もわりとどうでもよくなってくる。