英語は文脈依存言語で、日本語のように「字義通り解釈」があまり通じない気がする。以前から行ってはいることではあるが。 例示する。 たとえば、 I’m flattered. これは「照れる」だが、字義通りに解釈すると「お世辞を言われた」だ。 お世辞を言われた→過…
日本語は難しいか。 むしろ簡単な部類であろう。 まず発音は簡単な部類だ。これは確定している。 文法も例外がほぼなく、助詞をくっつけていけばよく、語順やイディオムの憶えゲーを強要されることもない。 語順や主語を明示する必要もない。時制も二個しか…
たとえば、英語ではネズミは大別して二種あり、mouseとratは区別されているし、カエルも、frogとtoadで区別されるが、日本語にはない。 しかし、英語はマグロとカツオを区別せず、tsunaと呼んでいる。マスとサケは日英どっちも区別しており、salmon、troutで…
よく日本語は一人称が豊かだという日本語スゲー論があるが、間違いである。 そもそも、一般的には、私、あたし、ぼく、俺、程度しか使われず、拙者や朕が許されるのならば英語でもIじゃなくて、Meを一人称にした変わった言い回しもカウントしていいことにな…
日本人は明治維新以降英語偏重だったせいで、英語はかなり前から国際語だったと信じて疑わないが、英語の覇権が決定的になったのは20世紀も後半になってからである。 たとえば、国際単位系の学会、委員会では仏語が公用語とされていて、文書は仏語のみだった…
名前>言語>地名の順で変わりやすい。 特に名前は変わりやすく、日本人のように古来の名前を名乗っている民族は少ない。 韓国やベトナムは漢民族風だし、ロシア周辺はロシア式、南米やフィリピンはスペイン式、中東の多くがアラブ式だ。 韓国人の本来の名前…
漢語 サンスクリット ギリシャ語 シュメール語 アラビア語 言語の数は数万とまで言われるが、人類史上、他言語に極めて大きな影響を行使し、古代から続く膨大な文字資料を保持してきた言語は上にあげたくらいしかない。 次点で、リンガフランカだったペルシ…
もともと漢字の部首は意味のジャンルを示すシンボルだった。 日本語にも同音異義語が多いが、この世に同音異義語のない言語はないし、神の名前が一般名詞であることもある。日本でも、アマテラスは、オオミカミをつけなかった場合、「天照らす」という文とし…
サピアフォーフ仮説は間違っている。 言語はその人間の思考には影響を与えない。与えるのは言語ではなく、知識と経験にすぎず、それは個人の域内にとどまっている限り、言語化する必要がない。 言語によって思考が制限されるのは社会だ。 他社とのコミュニケ…