共産主義思想そのものには我々下級国民が損をするような思想は一切ない、といえる。損をするのは資本家、上級国民だけなのである。
つまりあれだけ西側がヒステリックだったのは、支配者層が既得権益を失うような革命(ロシア革命の二番煎じ)を下級国民が起こすかもしれない、という恐怖からだ。
だから共産主義=悪という図式のプロパガンダを徹底した。
日本でも韓国と結託しているやつは左翼という意味不明な理屈さえまかり通る。おいおい、中国ならいざ知らず、韓国は資本主義国家だぞ・・・。
ほかにも、日本を転覆する=左翼とかね。
過去に日本を転覆できそうな左翼テロは一回もなく、むしろ、226事件とかこれまで大規模テロを起こしたのは右翼か、オウムみたいな宗教団体だけだぞ・・・。
左翼もやったにはやったがショボい。
上級国民のプロパガンダは大成功で、もはや、共産主義や社会主義思想すなわち悪みたいなことになっている。悪といえば左翼、みたいな。
共産主義革命自体は、支配権を下級国民にもたらすものだ。
これを恐れる理由はないはずなのだが、西のプロパガンダはうまくいき、「理屈ではなく、赤=悪」ということになって21世紀を迎え、そのままだ。
何度でも言っているが、上級国民が言うように、国家を命をとして防衛しても、下級国民には特に利益がないんだよ。
太平洋戦争がまさにそれ。
太平洋戦争の結果はどうなったか? みんな知っているだろうに。
下級国民の大半は預貯金もなくし、家は燃え、食うに困って栄養失調だらけ、長男は戦死。なにかいいことあったかい?
むしろ、負けたことでGHQが財閥解体と農地解放をやったせいで、松下や芝浦電機、本田といった新しいメーカーが世界企業として生まれたし、小作人は自作農になれた。
勝ってたら、財閥は居座って戦後の大企業は生まれないし、いつまでも隷属的な小作人がいる世界だったろう。
どうせ勝ってもベトナム戦争みたいなもんで、実質的は負けだろうし、PKディックの「高い城の男」みたいな戦後はあり得ない。
また、高度成長は国を守ったこととは一切関係なくて、アメリカが日本に技術転移してくれたのと朝鮮戦争の特需と軍事費がゼロだったせいでしかない。
むしろ、負けたからこそアメリカが助けてくれたにすぎないし、そもそも戦争しなきゃ焼け野原になっていないので、結局、何も守れていない。
それでも、下級国民ほど自民党を支持し、中流が左寄りを支持しているのは、皮肉以外の何様でもないな、と思う。
普通の知能があれば、赤=絶対悪という思想にはならないからだ。知能がないからこそ、私含め、下級国民は右傾化していく。
国家のために死ね、はどこか甘美だからだろう。何もない人間ほど、国家のためという大義名分にあこがれを抱く。
底辺サラリーマンほど、太平国家の経済論を居酒屋でくだまくのと同じだ。
もっとも、私自身は左寄りだが、下級国民かつ理系で左寄りは珍しいといえる。日本社会では理系は戦後ずっと冷遇されたせいか、下級国民枠で、右傾化しやすい。
何度でもいうけどさあ、あのねえ、国に命を懸けても守られるのは「上級国民の支配権と財産」だけなのよね。
だから麻生なんかいい例だが、下級国民を扇動し、国を守れ、という。バカじゃねえの、と思う。
麻生セメントの財産なんぞ戦争で中国に負けて奪われろ! と思う。
そもそも、中国に占領されても下級国民に困ることは特にないのだ。
1億人の人間を収容所に送るわけもない。
思想の自由は制限されるが、事実上、今の日本も一般大衆の意見などどうせ通らないので、ほぼ同じである。
上級国民はしたい放題で、逮捕もされず、税金をポッケナイナイしてるんだから、同じである。警察がいくら正義感を抱いても、検察が起訴しないんだから、裁判にすらならない。
不当逮捕? そんなん日本でもいくらでもあるわ。
だからねえ、何も変わらないの。
それを有事だ、一大事だって。
上級国民のプロパガンダに騙されるな、そりゃ、一昔前の冷戦の時と同じだ。ってことだ。
上級国民が何を恐れているって、国民に見放されることじゃなくて、「アメリカに見放されること」だからね。
だから、国民を死地に追いやっても、アメリカの胡麻をすることのが大事なのよ。
自衛隊員は日本のために死ぬんじゃないんだよ。
アメリカのため=上級国民の安泰のために死ねってことなんだよ。
だから自衛隊員もなり手がいなくなってて、そのうちベトナム人になるんだろうなと思う。
嘘だと思うじゃん? 上級国民にとって自分らの財産を守るならだれでもいいから、一緒だよ。
防衛費だって、アメリカの武器を買うためのお金なんだから、国民の安全と防衛のための金じゃないわけ。オスプレイみたいに、アメリカ本国で不具合だらけで規制されたゴミを買わされたりするんだよ。
上級国民は下級国民の命に興味はないの。あるのは票かな。命より票。
人類史はずっとそう。
ただね、ネーションステート以前は下級国民もまた上級国民に興味がなかったんだよね。
たとえば明治維新のことなんて地方の官僚の日記には一言も書いていない、ってことザラだから。
だから農民の日記にはもちろん無記載。
今でいえば、地方公務員や下級国民にとって明治維新レベルのことですらどうでもいい話だったわけだ。
理由は簡単。
支配者が変わっても、何も変わらないからだ。搾取は搾取。だから一揆(テロ)もする。
19世紀以降、何が変わったかといえば、下級国民は上級国民の言いなりになったことだ。
プロイセン皇帝もそのような発言をしたのだが、詳細は忘れた。
私たちは気づくべきだ。
私たちを洗脳しているのは統一教会でも左翼でもない。
「上級国民による洗脳」だ、ということを。
世界中の上級国民たちは実際は地下茎でつながっているのだ、
ということを。イラクの食糧交換プロジェクト、イラン・イラク戦争でのアメリカとイランの癒着、このあたりを知れば、よくわかるだろう。
下級国民の私たちは彼らの操り人形として、嬉々として彼らを支援し、死ぬ。そんなばからしいことはないと思わないか?
少なくとも私は、麻生セメントの財産のために死にたくはないよ。